やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

親を嫌うの、楽じゃない

ああもう、この手の話題は、
どうも口が重たくなるんだけれど、
言わずにはいられないので、今年も言うよ。

母の日なんてくそくらえ。

大好きなお母さんに、心を込めた贈り物を♪
いつもありがとう♪
とか煽られると、心がキーーーンとなります。

そして、
「母の日なんもしないのー?」的な
軽いキャッチボール程度の言葉でも、
私は受け取ったら爆発します。
それボールやない、手榴弾や。

もうやめてくれーー。
私だってなんのためらいもなく、
母の日にプレゼント贈ってみたかったさ。
そして、喜んでくれるような母が欲しかったさ。
初任給で家族ディナー!とかやってみたかったさ。

無理だもんね。
私だってそういうのしてみたかったよ。

だから、「親に感謝できない親不孝者」みたいな
レッテル貼られると二重でつらい。
愛のある密な親子関係が築けていないことを、
子どものせいだけにしないでほしいよ。
親の責任だってあるでしょうよ。それも合わせて見てくれよ。

親を嫌うのは、つらいです。
なにより、100%嫌いになれないからつらいです。
十分に苦しんでるから、もうこれ以上、まわりから責められたくないです。

 

 

うめざわ

※[再掲]母の日なんてくそくらえ - やどかり(2013/05/11)

やるときゃやるぜ?のツツジさん

ツツジの季節です。
道端に惜しげもなく咲きこぼれるもんだから、
毎年毎年びっくりします。
あら、君もツツジだったのねって。
だって、ありふれたどこにでもある緑の葉っぱじゃないですか。

道路脇の地味で無骨で丈夫そうな緑のかたまりが、
今の時期は、まるごとぜんたいが花束に。
ひとやまぜんぶ花だもん。

ふだんの姿が慎ましい分、派手さが際立つ。
やるときゃやるぜ?のツツジさん。
まだまだそこかしこで勇姿が拝めますね。

 

うめざわ

※日がながーいねーーー。時間感覚が狂うけど、うれしいねーーー

イワゴーさんはたぶんネコ

イワゴーさんですよ、イワゴーさん。
あのイワゴーさんの写真展が、梅田の!阪急百貨店で!やってるの!

と言ったら、「……だれ? 知り合い?」と言われてへこんでいるんですが、
あのイワゴーさんをご存知ない? ほんとに? うそだあ。

だって、ネコといえば、イワゴーさんじゃないですか。
いまや、NHKでもネコを映しただけの番組がある時代ですよ。
その「世界ネコ歩き」のイワゴーさんですよ?

初めて聞いた!って方は猛反省してくださいね。
お家帰って復習ですよ。
岩合光昭 ネコ」でググるんですよ。

ネコを撮らせたらセカイイチのイワゴーさんの写真展が、
そうそう、いま梅田でやってるの。5月9日まで。

「ふるさとのねこ」|株式会社クレヴィス


見てきたよ。もちろん。
イワゴーさんが撮った写真が、テレビ画面大くらいに引き伸ばされて
会場中にあるんだから、もう窒息しそうなくらい最高。
そしてネコはかわいい。ネコはどんなネコでもかわいい。
だからネコについては何も語らないけれど、
イワゴーさん、あの人ネコだよ。

ほんとにネコがネコ然としてるの。
威嚇したり、怯えたり、警戒したり、
そんな姿じゃなくって、
ごろんごろん、ぴょんぴょん、
のしのし、てくてく、でろでろしてるネコの
自然な姿が写真になってるの。

どうしてネコがカメラのまえで、完全にリラックスしてるのさ。
しかも至近距離でね。ふつう無理だよ。

ネコの普通をあれだけ見られるのは、ネコしかいないはず。

だからイワゴーさんはたぶんネコ。決定。

 

うめざわ

※この企画自体は、津軽のネコを1年間撮ったもので、冬の終わりにうまれた子猫がボス猫になるまでを追うことができる。見てると、ネコにもそれぞれお母さんがいて、兄弟もいて、兄弟でも仲の良し悪しがあったり、性格の違いがあったりするんだよなあ、ああ君あれだけかわいいお顔してた君がこんなにガラの悪いボスになるのねえ、ああ成長は早いわ愛おしいわねえ君も立派なおとなになったねえネコさんちゃんと生きてるなあネコさまネコさま南無南無ってなります。

どっちにしたって

ゴリゴリバリバリメキメキ生きている人は、
これだけでいいのかなあって悩んでいるし、
ゆるゆるへろへろとろとろ生きている人も、
こんなんでいいのかなあって悩んでいる。

みんな意外と健気に生きてる。

 

うめざわ

※液晶画面のなかで、私はこんなに幸せだっていちいち教えてくれる人も、たぶん自分の部屋ではしょぼんとしてる。

フラペチーノウォーキング

汗ばむ初夏の日。エクササイズよろしく大きく腕を振って歩く観光客。両手には、スタバのフラペチーノ鷲掴み。抹茶の緑に映える白いホイップ、フタにつかずに健闘していた。

 

うめざわ

※ようやくこたつをひっこめました。

カブトムシじゃなくて、君を見たい

「見てみて〜〜おっきいカブトムシ!」ってママに見せて、「わあ、大きいのつかまえたねえ!えらいねえ!」って褒められるのは10歳まで。つかまえたカブトムシの大きさと数で、その人の地位が決まるのも10歳まで。

だと私は思ってるんだけど、ちがう? カブトムシ競争まだやるの?

 

うめざわ

※どつきまわしたろか、という単語が瞬時にあたまによぎった、大阪生活9年目の春。