未熟さゆえに
若さとか無知とか未熟さとか、
それはなくなりゆくものだから。
だからこそ、いっときは武器になるけれど、
だからこそ、後生大事にしてはいけない。
うつろってゆく自分の属性は、
自分そのものではない。
初々しさ、たどたどしさ、愛らしさ、
健気さ、不器用さ、
そういう未熟さゆえの魅力は
ハンデみたいなもんだと思う。
弱いから、一時的に与えられてるだけで。
成熟してゆかないとつまらんよ。
自分で熟れさせてゆかないと。
うめざわ
※「発酵」というワードがとある界隈では最近流行りなようで。
今日はお休み
この3連休はどうしても10年前に心がさまよってゆく。高校2年生、最後の文化祭ですよ。あのとき弾いてた楽器、あれから弦も変えてない。いま目の前にそれがあるのだけど遠いわ触れない。
うめざわ
おツメさまに祈りを
ツメがないと、人間のホールド力は皆無になるらしい。
指先には骨がないから、支えのない肉塊。
ぎいい。ぎいい。
なんでこんなことを言っているかというとね、
ツメを切ったからよ。
ツメきったってあーた、ぱちんぱちんとちゃいまっせ。
ざっくりすぱんと切ったんでっせ。
真っ赤な鮮血じゃーじゃーですよ。
まず親指のツメをスライサーで縦にすぱん。いてえ。
そこをかばって包丁でにんじん切ってたら、右手の人差し指のツメざくり。
イメージとしては、ささがきごぼうね。あんなかんじでツメをじゃっ。
いってえ。わりといてえ。
ばんそうこうでぐるぐる巻きにしたけど、
あのね、第一関節より先を使わないで、
指を使うのって不可能なのね。
やってみたらいい。無理だから。
ツメをやられただけで、指すべてが使い物にならなくなる。
ツメ、偉大でした。はやくはえて。
うめざわ
※いもくりなんきん、でんぷんがあまいのって原始的な喜びがあるよね。そして、いもタコじゃなくて、クリとしたい。タコはあわないよ。
柿が乾かない
渋柿をもらう。皮をむいて、軒先に吊るして、乾かあああああああああ今日雨じゃないかああああああ
うめざわ
※栗も拾ってきた。ぷっくりつやつやぴっかぴか。光を反射するほどの立派な栗たち。その名も銀寄。麗しい。
地を殺す
土地が殺されてゆくのを見ている。
窓から見える青々とした畑。
ある日突然、緑が半減。
次の日見たら、真っ茶色。
しばらくしたら、灰色の侵略。
うめざわ
※朝早うから、苗がどうや種がどうやって声が飛び交ってた共同農園でした。いまや。ていうか関係ないけど奥歯が折れた。どうして。
バリアの呪文は「ハナシカケルナ」
バリアは張れる。
小学生のとき、バリア!って遊んでたじゃない。
鬼ごっことかでタッチされても効かないの。
胸の前で手首クロスさせてさ。
大人になってから、バリア意外と簡単に張れることに気づく。
呪文は簡単。
「ハナシカケルナ」
この呪文を10回くらい黙って唱えるだけ。
そうすると、自分のまわりにかたい空気の膜ができる。
ただ初心者のうちは、すぐに消える。
顔がゆるんだらすぐ効果なくなるからね。
なかなか持続は難しい。
けども、バリア職人は違う。
物心ついたときから、呪文唱えてたからね。
カナヅチでも割れない空気のかたさ。
一般人には破れないし、
なんなら職人自身もそのバリアから出られない。
自分を守るために作ったバリアのなかで、
身動きが取れなくなってるわけ。
だから、そこから動こうとするとバリアごと動くしかないんだ。
鋼鉄のバリアが突進してくるわけだから、
ぶつかった人は大怪我だ。
バリアも傷が入るわな。
そうなったときに、バリアの亀裂から顔だして、
「ごめんなさい!だいじょうぶですか?」
って言えたら脱皮できるんだろうけど、
まずそうはならなくて
「オレのバリアをどうしてくれるんだ」
って怒り散らすからずっとバリアのなかの人。
うめざわ
※なんかこの満月にあてられてる気がする。気のせいだろうが。こわいくらい完璧だ