やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

高野山からのDM

一度泊まった宿坊から毎年封書が届く。開けば和紙風の紙に、縦書きの達筆風フォント。句読点もなく、そのレイアウトは経文のごとし。

「謹啓平素は御無音に打過ぎ欠礼いたしました追々暑さ厳しくなって参りましたが云々」

文中、フォントサイズを拡大して「盂蘭盆会」「施餓鬼大法要勤修」の文字が鎮座。

そして最後「御送金の節は同封振替用紙を御利用下さい」と、慣れ親しんだ赤い振込用紙。返信用封筒は、「和歌山県高野山 ○○院執事御中」と筆字で記入済み。異世界からの手紙。

 

うめざわ

高野山はなにかある。あれほど下界から切り離された神秘的な町もない。

無知は罪、無力も罪

無知であること、無力であること、無邪気であること、これは罪だ。わからない、できない、気がつかないが免罪符になるなんて思うなよ。その無知さ無力さ無邪気さは、無差別に包丁投げてんのと同じだから余計にタチが悪い。悪意のない凶悪な無差別殺人から身を守るためには、どうやったって力が必要。そして、誰かを守れるだけの力をつけていなければ、まともに生きてる意味がない。

 

うめざわ

※「力のない愛は暴力である」by師

※とここまで書いて、「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」のハードボイルドなセリフを思い出したよ、そうそうこれこれ。読んだことないけど。

今日はくったり

くったくたの小松菜と、しゃきしゃきの小松菜どっちが好きですか。わたしはしゃきしゃきの小松菜が好きです。わさびと海苔であえるのにはまっています。小松菜奈は危うくて目が奪われます。

 

うめざわ

※抹茶と小豆のパウンドケーキだと思って飛びついたら、小松菜とレーズンだったときの顔してるいま。

竹・梅・松

たけのこ、おいしいなあ。味ほとんどないはずなのに、どうしてこうも旨いのか。たけのこの天ぷら、最近たべたもんのなかで一番おいしいかもしれない。
家具にも小物にもなる堅牢かつしなやかな植物が、ごくごく若いうちはおいしいって、竹は徳が高い。松竹梅、松が高い位に設定されてることが多いけども、松ぼっくりは食えないから、そういう意味では竹・梅・松だな。竹はたけのこ、梅はうめぼし。

 

うめざわ

※メンマも大好き。メンマ作れるのか…それにしても手間かかってるな…でも大量のメンマうらやましい…

育ちすぎたタケノコでメンマを作る - デイリーポータルZ

ポエミーになっちゃった

真っ黒と真っ白と、そのあいだのグラデーションに名前をつけたい。すべてのものを吸い込む100%の闇と、目をあけていられないほどの光と、すべてのものはそのあいだにあるはずだから。

闇と光と、善と悪と、美と醜と。快と苦と、真と偽と、正と負と。
二極しかないのなら言葉はいらなくて、もう○か×かの札だけ持ってたらいい。
意見を表明するときは、クイズ番組よろしくぴこんと音立ててそのどちらかの面を見せる。それは簡単で、とても苦しい。

 

うめざわ
※神か塩か、そんな札が手元に配られる時代がくるとはなあ。

今日はうっとり

上着を右腕に通す→左腕に通、あれ、つかえる→なんか引っかかってる→くそうええい→ぷち→あ破けた→あーあ、ま裏地だろ、いいや→時計がぽろり→!?→時計とバンドの結合部がちぎれたと判明→呆然→直るのかこれ直るのか→え、買い直さんといけんの、まじかよ→やだやだめんどう→てゆか今日時計してたいんだけど誰か助けて時計屋さん…

と悲壮な顔で駆け込んだ時計屋さんで、「あ、ちょっとお待ちくださいね」と2分足らずで直してくれ、さらに「サービスです、金具おつけしただけなんで」と完璧な笑顔を見せてくれたお兄さん、ほんとうにありがとう。

 

うめざわ

※いい話になっちゃったけど、今日の教訓:横着はするな。