やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

遊び道具はことばです

ことばについて考えた。

 

わたしにとってことばは、遊び道具なの。

もうちょっと丁寧にいうと、遊び道具としてのことばが好きなの。

 

ものごとをきちんと指し示すことば、

論理を積み重ねて説明するためのことば、ってのもあるけども、

それよりかは、わたしはもっともっと、

てざわりのいいおもちゃとして使いたいのだ。

 

この文章だって、べつに意味するものがなくてもいいの。

主張なんかべつになくていいの。

そんなんなくても、ことばだけでたのしいもの、

そんなものを私は好きなの。

 

 たとえばこんな詩とかね。

 

風 景/山村暮鳥

いちめんのなのはな

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな

かすかなるむぎぶえ    

いちめんのなのはな

 

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

ひばりのおしゃべり  

いちめんのなのはな    

 

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

いちめんのなのはな  

やめるはひるのつき  

いちめんのなのはな

 

 

これ、凄いよ。ほんと凄いよ。

この詩を見て、ことばの遊び方のおおきさを知ったよ。

 

※ちゃんとした勉強してないからあれだけど、要は、ことばがもつ記号以外のはたらきがすきってことかしら。むかし、私のブログ読んで、何言いたいかわからんっていわれたことあるけど、そりゃわからんさ。だって言いたいことなんかないもの。ことばで遊びたいだけだから。主義主張がとくにあるわけじゃないですぜ。