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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

皿1枚の幸福

たべものの話

お皿を買ったのだ。

直径15cmくらいの白くて平たい陶器のお皿。

ほんとうにごくごくシンプルで、かざりもなにもない、たんなる白いお皿なんだけど。

これがもう、ほんとうにわたしにとっては理想を体現したもので。

 

ずーっと探してたのよ。半年くらい。

白い平たいお皿を。

でも気に入るのがなかなかなかったの。

白い平皿なんてスーパーとかでもたくさんあるんだけど、それじゃあどうしても気に入らなくて。

かといって、高い磁器とか見ても冷たい感じがしていやだし、陶器もなんかもっさりしたものが多くて、なんだかなぁと思ってはや半年。

 

きのう、やっと出会った。

手にとった瞬間にこれだ、と思うやつですよ。びびっとくるあれですよ。

皿をとって、裏っ返したり、なでたり、ため息ついたり。ひとしきり味わったあと、

迷わずレジへゴーですよ。

 

ほんとうにふつーのなにも飾りのないお皿なんだけど、

手にとると、ほんとうにしあわせで、

食器棚に入れるのも惜しくて、ずっと出してるくらい気に入ってるの。

 

こういうものがさ、ひとつでもさ、家にあると、

それだけでしあわせよ。

心からのお気に入り。

 

ほんとうに惚れ込んだものを、じぶんのものにするって、

こんなにうれしいんだなって思った。

たかが、お皿一枚ですよ。なんだけど、手に取るだけでため息がでるほどうれしいの。

じぶんの身のまわりを、気に入ったものでかためていくしあわせは、

生きるしあわせですな。これ。

 

※いまいちばんほしいのは、土鍋。ごはん炊けるやつ。