やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

おかえりって言って

あのねー

ほんとにねー

なんども言うけどね-

 

「ただいま」「おかえり」って言えることは、

ほんとうにすごいことよ。

おかえり、って最高の挨拶よ。

ものすごくしあわせなことよ。

 

だってね、

おかえりって言えるってことはさ、

そこに、その人がいるということがあたり前って状況ってことだからね?

 

わかりにくいな。

えと、

あら、あなたいたの!と

あら、あなたどこ行ってたの!は違うじゃない。

 

さらにわかりにくいな。

えーと。これならいけるかな。

その人がいるということがあたりまえで、

その人がいないことのほうが不自然だって状況だと、

おかえりって言ってもらえるのよ。

 

要は、おかえりって言ってもらえるということは、

じぶんがそこにいなくても、

ずっとじぶんの席を空けといてもらってるってことだからね。

 

 

わたしこれは何度も言うわ。

ひとり暮らししたらわかるよ、ほんと。

ただいま、おかえりのありがたさが。

言ってくれるひといないから。

 

でもね、さらに言うわ。

だからこそ、たとえば近所のひととかと仲良くなってね、

学校から帰ってきて「おかえり」なんて言ってもらえた日にゃ

涙がでるほどうれしいのよ。

 

このうれしさをさ、ほんとにさ、

ひとりでさみしい思いを抱えているひとと分かち合いたいのよ。

おかえり、のひとことで救われるひとは、

けっこういると思うんだよな。

 

※私にとって大阪の石橋というところは、そういううれしさを与えてくれる街なのだ。くわしくはこっちの記事かしら。(初代ブログへとびます)

ちなみにきょうは「おかえり~あ、ちょっとおいで」と手招きされたら、お肉屋のおばちゃんからトンカツもらってしまった。むふ。いいだろー