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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ブラック企業はカルトなのね

私が読み返したいもの
 
4年以上大学にいるけど、いちばんおもしろかった話は、カルト教団の元幹部の話だなあ。
 
そこらへんにいるひとを、どうやってカルトに入信させるか、手順を追ってぜんぶ話してくれた。
ひとはいかに洗脳されていくか、ということについてね。
 
で、これは、どんな勉強をするよりも大事な話だとも思った。
ひとが判断力をなくす過程について、とりあえず知識として知っておかないと、ものすごくかんたんに、ひとは誰かに支配されるなということがわかったから。
 
いやね、なんでこんな話をしたかというと、きょうブラック企業について考える機会があったからです。
 
大学でNHKの公開収録があったんです。
Eテレ 「ハートネットTV 未来へのアクション」の収録で、津田大介さんとか茂木健一郎さんとかが来てたのだけれども、ひとつのテーマが「ブラック企業」だったわけです。
 
ブラック企業の体質とか、なぜそうなったかとかは、わりと理解できた気がするのだけれども、じぶんの働くところがそうなのかどうか判断し、かつブラックだった場合きちんと抜け出すか、っていうのは、難しすぎてどうしていいかわからなかった。
 
問題のひとつに、じぶんの職場環境があまりにもひどくて、耐えられないものだったとしても、たいがいのひとはがんばれない自分が悪いと自責の念にとらわれたままだということがあって。
 
こーーーーれは、まじで深刻な問題だなあと思ったわけです。
や、一概には言えないのだけれども、判断力を奪うのがブラック企業なわけで、自分でまともに考えることができなくなったひとが、いまいる職場がブラックだと気付くことは外部に相談しない限り不可能だし、気付いたとしてもそこから這い出すってのは、外部の力を借りないとほぼほぼ無理だからです。
 
なんかさ、そういうの考えてたらさ、ほんとカルトだなと思ったわけ。事業をしてるだけで、ただのカルト集団だよ。
 
カルト教団の元幹部も言ってました。
カルトのいちばんの問題は、変な勧誘活動をするとかお金を貢いでしまうとかじゃなくて、人権が奪われることだと。人が人でなくなることだと。
 
ブラック企業だって、カルト教団だって、ひとはその団体の目標のために使い捨てにされるコマでしかない。
 
団体が、構成員を無視してひとり歩きを始めると、ほんとうに厄介だ。
人間は、じぶんが生きるのに必要だから、人の集まりを利用するのであって、何かの団体のためのコマとして生きているわけじゃない。
その主客転倒の最たるものが戦争だよね。ああ。
 
 
ああ、もう、問題が大きすぎるというか、難しすぎてわけわからん。
とりあえず言えるのは、人間がじぶんで考える力というのは生きるうえでぜったいに奪われてはならないものだけれど、想像以上に簡単に抜き取られしまうものだということだな。つらい。
 
うめざわ
※こういう話は、一見加害者に見えるひとも、じつは被害者だったりして、憎むべき絶対悪みたいなのがないのもつらい。