やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

唐揚げ記念日じゃあ違うもんね

サラダ記念日の有名な短歌あるじゃないですか、俵万智の。
 
「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日っていうあれです。
 
これね、俵さん自身が語っているらしいのだけど、本当はサラダじゃなくて、唐揚げをつくったんだって。
 
これはなあ、すごい話で。
真実をそのまま伝えるよりも、まがいもののほうが真実が伝われるっていうことだからさ。
 
だって、唐揚げ記念日とサラダ記念日じゃ、ぜんぜん違うもん。唐揚げだったら、熟年夫婦みたいな雰囲気になっちゃうもん。サラダだったら、初々しくて爽やかな若いカップルをイメージするよなあ。
 
 
こんなこと考えてて思ったのは、表現活動には2種類のフェーズがあるんだなあってこと。
 
描く歌う踊る書く作るなど、いわゆる表現活動には、
表現自体が目的になる場合と、表現が手段の場合、2種類ある。
 
つまり、表現行為自体を楽しむ場合と、何かを伝えるためにその行為をするってことね。
 
体動かすことが楽しくて、単純に踊ってるだけの人もいるだろうし、このバレエは瀕死の白鳥を表しているんです、っていう場合もあるだろうしさ。
 
 
……あれ、なんか、表現ということについて深夜に友人とずいぶん話して、そのとき妙に難しくて、でも面白い話になったから、そのこと書こうと思ったんだけど、書いてみたらあたりまえすぎて言うまでもないじゃんってことになってしまった…ありゃ?
2時間がんばって、しゃべったことはどこいった?
や、弁解すると、シニフィアンとかシニフィエとかメディアが自己目的化してアートになるんだよ!とか、わりと賢そうなこと言ったから、今日は偉そうなこと書けるかなと思ってたんだけど…やっぱりだめね\(^o^)/ へこむね\(^o^)/
 
ものを考えて、しかもそれを自分ではない誰かに文字で伝えるって難しいのね…orz
よれよれの文章ですみません。
またいつぞやにちゃんと書きます。
 
うめざわ

 

今日はずいぶんひさしぶりにお気に入りのヒールの靴を履いて出掛けたら、梅田の駅の下り階段でこけました。右足のバランスを崩して、左膝が折れて、ほぼ正座のような姿勢ずささささと落ちていきました。右靴だけ数段下まで転げていきました。あの混雑した階段で、一瞬にしてまわりから人が離れて行きました。私はよろめきながらも颯爽と立ち上がり、右の靴をすっと履き、何事もなかったかのようにすたすたと改札へ向かったのでありました。足の甲は真っ赤に擦りむけていました。
…あんよがいたいよう……