やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

どこまでいっても劣化コピー

圧倒的なビジュアルをまえに、

そうとうな敗北感にうちひしがれています。

 
あるものを紹介するための文章を考えているのだけれど、
文字といっしょに写真も使うのだけどもだ、
その写真が、もう、なんか、
ああ、これがプロの仕事か、という、ものすごい力をもっていて。
 
 
それ見た瞬間に、
数日かけて考えた言葉とか、
完全に無意味になったもんね。
 
あーーー。これ、言葉いらなくね?って。
ていうか、私の仕事なくね?っていう。
 
 
この、気持ちいいくらい歯が立たない感。
1mmたりとも自分が役に立ってない感。
もはやすがすがしいくらいだわ…
 
へこむ。
けどね。
しゃーない。
あたりまえじゃ。
がんばる。
 
 
 
ああ、いっこだけ有益そうなこと言っとこうか。
 
 
えと、お金かけるとこには、かけよう。
プロに頼もう…
 
あのね、あのね、
いまね、誰でもね、写真とか撮れるけどね、
まじでね、プロの仕事はね、すごいぜ。
 
お金かけるとこには、かけよう。
ほんとに。
カメラマンさん紹介できます…
 
 
技術の進歩で、それっぽいもんが誰でもね簡単につくれるようになってしまったのだけど、
やっぱりそれは、どこまで行っても「それっぽい」ものだ。
 
「それっぽい」を突き詰めても、「それ」にはならん。
 
だって、最高級のインスタントコーヒーだって、豆を挽いて淹れるコーヒーにはならないでしょう。
そういうことなのです。
 
精巧なレプリカじゃなくて、やっぱり本物がいいもん。
 
 
うめざわ
※イミテーションの話でいうと、やっぱり私は造花ってすごくこわいんだよな。ほこりをかぶった造花とかさ、負のエネルギーしか発してないと思うのだが。