やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

正の人負の人

その人を突き動かすエネルギーが、正のものなのか、負のものなのかは、見極めたほうがいいなと思う。
 
この話は、とても誤解をまねきそうでこわいのだけれども。
あのね、誤解をおそれずに乱暴なたとえでいうと、
すごく見える人っていうのは、人間のある一面を切り取って数値化すると、絶対値が大きい人なんだよ。
絶対値ってあれです、|-5|=5 ってやつです。
 
一見、絶対値が大きい人はすべからくすごい人に見えるのだけども、
同じ50でも、+50とー50はぜんぜん違う。
 
パッと見るとだな、非常にわかりやすく言うと、
肩書きを聞くだけで、うわ凄って思う人いるじゃないですか。
 
なんでもいいです、大学でなにやらすごいことやってる先輩とかでもいいし、大企業の社長でもいいです。
自分が、表層的な意味でいいから、この人すごいなって思う人。
 
そういうすごい人は、あなたから見ると絶対値が大きく見える人だと私は表現するのだけれども、ちゃんと付き合うならば、絶対値記号をはずすことが大事だと思うのよ。
 
 
私はこういうふうに見るのです。
楽しいな面白いなっていう明るい感情がエネルギー源になっている人は、正の人。
劣等感とか嫉妬心とか暗いものを燃やしながら動いてるような人は負の人。
 
(べつに、正の人負の人、どっちがいい悪いってわけではないし、ある一部分を切り取って正か負かで見てるだけだから完全に二分できるわけでもないし、私が負の人が嫌いとかそういうわけでもまったくないです。あと、絶対値が大きい人が好きとかそういう評価はぜんぜんないですからね。誤解なきよう)
 
 
ただ、モチベーションがどっちにあるのかによって、人はぜんぜん違うよってことを言いたいだけ。
 
私の感覚でいうと、なんかこの人すごそうだし、周りの人もすごいすごい言ってるけど、なーんかもやもやする、なーんか気持ち悪い、好きになれないっていう人は、ほんとに強烈な負の感情を抱えていることが多かった。
ただ、絶対値が大きいから、すごく見えちゃって、それに心酔したりしちゃうんだけど、そうするとだな、あとで苦しくなって、すこし離れたときにその人を見ると、ああ負のモチベーションで動いてるのねって納得する。そういうことがわりとあったのだ。
 
ほんとに純粋に楽しくてそれだけでやってます、って人はね、その人の発する空気はやっぱり心地よいものなんだよ。
で、後ろに重たいもの背負ってる人は、なんか人を刺してくるんだよ。
 
同じ50にたどり着くまでに、そのベクトルがどっち向いてたか、ちょっとだけ考えてみると面白いかもよ。
 
うめざわ
※ウクレレ始めたいんですが、押入れで眠ってるウクレレちゃんいませんか