やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

このままじゃだめ?

昨日の続きを書く。
 
あのね、正と負のモチベーションの話をしたけど、
たぶん、負の気持ちのほうが強く人を駆り立てるんだよな。
 
負のものってのは、劣等感とか自信のなさとかですね。
 
たぶん、その人の皮を一枚めくったくらいのところには、、
見返してやる、
まわりには負けたくない、
これくらいしとかないと馬鹿にされそう、
とかいう気持ちがあって、それは自分でも気付きやすいんだけど。
 
でもねー、皮もはいで肉もはいで、その下にあるのはもっと違うものだ。
たぶん、その人をほんとうに駆り立ててるものは、
「このままじゃだめだ」って気持ちだ。
 
もっとよくならないと、
もっと強くならないと、
もっとえらくならないと、
もっと美しくならないと、
いまのままの自分じゃだめだ、
これです。
 
たぶんね、こいつをどうにかしない限り、表層的にいかに勝利や達成を積み重ねても、満足いかないのよ。
 
で、さらにいうと、そうやって「このままの自分はだめだ」って思ってる人は、他人にもそう接してしまいがちだ。
「もっと努力しなさい」「もっと成長しなさい」
だからね、まとう空気がとげとげするのよ。
 
 
このままの自分でいいんだ、っていう自己肯定感ね、
それがないと、より素晴らしくなった自分なら認められるんじゃないかって信じて、
出口の見えない努力をし続けることになります。
 
つらいぜ。これ。

だって、基本的にどこまでいっても、認められる自分にはならないからね。


自分を認めてあげるって、口でいうほど簡単じゃない。
この問題は、非常に根深い。
あらゆることに影響を及ぼす。
 
 
自信がないから頑張って、自信をつけようと思っている人は、
たぶんたくさんいるんだけど、それは方法が間違ってるなあと思う。
 
ほんとは、頑張らなくていい自分を誰かに認めてほしいし、自分でも認めてあげたいのに、
どんどん武装してどうするのさ。
 
ほんとは、部屋着のまんまの自分を認めてほしいんだから、武装しちゃだめなんだけど、
部屋着でいると自分が駄目な気がして、鎧とか甲冑とかをつけちゃうんだけど。
かーんぜんにそれは逆方向いってるのよね。
 
んー。
よれよれの部屋着で、ぼっさぼさの頭の寝ぼけた自分でも、
これで完璧、なにも恥じることはないっていう自信さえあれば。
 
みんな、つらい努力をしなくて済むんだけどなあ。
 
ほんとは、みーんな、このままでいいんですよ。無理して武器身につけなくても、完璧な存在なのですよ。ほんとはね。
自分で、そう思えてないだけでね。
 
 
うめざわ
※なんか途中から話飛んだな。ま、いいや、公開しちゃえー。
と、推敲もまともにしない適当でつまらない自分を許せるくらいには成長したぜ私も。