やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない

ちょっと間があいたけど、正負モチベーションの話をまたする。
 

 

負のモチベーションで動くことは、人間とても多いし、負のほうはエネルギーが枯れることは
基本的にないから、わりといいとこまで人をもってくのは事実だ。
 
が。全体的にみると、
ぜったいに正のモチベーションで動いてる人のほうが、いいものを手にする。人望とか、幸福感とか、それによって発生したいい結果とか。
 
なぜか。
 
「負けても楽しそうな人には、ずっと勝てない。」からです。
(セゾン生命保険の広告コピー)
 
たぶん、「ずっと勝てない」っていうのは、結果で負けるってことじゃないです。とにかく、うらやましく見えるんだ。負けても楽しそうな人は。
 
歯を食いしばってひたすら我慢しながら頑張る人にとっては悔しいことかもしれないけど、
楽しくてやっちゃうの!って人のほうはね、要はいつでも楽しそうなのよ。うまくいこうがいくまいが。
 
うまくいってなくても楽しそうだから、つらい努力してる人には羨ましく見える。
そして、人がいい結果を手にできるっていうのは、まわりの人の手助けによるところが非常に大きいからね、楽しそうにしてる人のところにはいい人がどんどん集まって、結果的にさくっと成功する。
 
たぶんそういうことなんだと思う。
 
負のモチベーションで動く人はだな、成功が欲しいんじゃないわけ。それについてくると信じている<幸せ>が欲しいわけで。
 
でもね、正のモチベーションで動いてる人は、スタート地点から幸せなわけ。
そしたらさ、もう、負の人はどうやったって、正の人には勝てないのよ。
 
 
じゃあどうやったら正のモチベーションで動けるようになるかって?
 
方法は3つ。
 
方法1、誰からも強制されなくても、自分からやっちゃうことだけをする
 
方法2、自分が、「これをつかんだら、手に入るであろう幸せ!」を手にするために努力していることがないか確認する。その努力は、不毛であることを腹の底から知る。
 
方法3、まず幸せになる。あー、いまのままで自分は十分じゃないか!完璧じゃないか!って思う。
 
(なんか、本屋さんの「女性エッセイ」っていう謎のネーミングの、全体的にピンク色したふわふわした棚においてある本みたいなこと書いてるな。世界でいちばん幸せな乙女になる方法!みたいな感じだ自分で書いててびびる)
 
でも、これ、そこまで間違ったことは言ってないと思うよ。
できるかどうかは別にしてね。
たぶんこういう仕組みになってるわ。
 
うめざわ
 
※今日の1冊:斎藤学村山由佳著『「母」がいちばん危ない』

 

『依存症と家族』『自分のために生きている生けるということ』とかを書いてる精神科医と、作品が、青春ものから突然ドロドロヘビーな恋愛ものに180度方向転換した小説家の対談がおもしろくないわけがない…
おいしいコーヒーのいれ方』とかで、村山由佳を馬鹿にしてた人はぜひ。
『ダブルファンタジー』のあの振り切れ具合がどっから出てきたかわかるよー。『天使の卵』とか書いてた人が45歳で3箇所にタトゥーいれるんだから、人間はおもしろい。