両手首から先がなくなれば
かかとが痛くて歩けない。
いやまじで。
3日ほど前、自転車でこけたわけです。お家芸のように。
こけたとき、左足のかかとで体を支えたせいで、ぜんぶの衝撃がそこに集中してだな。
3日くらいまえの衝撃によって、いまだに左足の着地時間が短いままアンバランスに歩いてる。家のなか歩くのもつらい!
おお、ストレスってこういうことだなあとしみじみ思う。
体のなかの300分の1くらいの体積しか占めないところが傷んだだけで、
人はすごいストレスを被るわけだ。
おもしろいなあと思う。
別に大腿骨が折れたとかそういうことじゃないんだよ。
左のかかとだよ、
それだけで歩けなくなって、
これだけの精神的ダメージがあるんだから面白い。
何かを壊すときは、べつにぜんぶ叩きつぶさなくてもよくて、
ごくごく一部をちょっと駄目にするだけでOK。
そんなことを痛感してるわけです。
もうたぶん10年以上前なんだけど、どうしても忘れられない新聞記事があってだな。
父と兄を刺殺(うろ覚え)した犯人が、弟の手首から先を切り落としたと。ある意味では、犯人がした行為のなかで、弟に対する仕打ちがもっとも残酷なものである、彼は一夜にして重度の障害者になり、食事も排泄物の処理までひとりではできなくなったから、みたいな誰かの論評。
ああああああああそうだよなあって。
両手首から先がなくなるだけで、人はひとりでは生きてゆけなくなる。
力に頼らずともなにかを壊す方法は、
意外とあるわけです。
うめざわ
※昔のブログでも似たようなこと書いた。傘の取っ手、マスクのゴム、眼鏡のつる|月刊イシバシスト
※そんなことで、って馬鹿にしたらいけないことってたくさんある。