やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

夏じゃけえのう

ずっと黙っていた風鈴が、
りん、りんと鳴りました。
風が聴こえました。

ゆらゆら上がる線香の煙が、
ふわっと走っていきました。
風が見えました。


詩的でしょ。
素敵でしょ。

これが田舎で過ごす夏の終わりだったら、
風流なんだけどね。

コンクリ地獄の大阪は、明日の最高気温も36度です。

あちい。

うめざわ
※夏になると、人々は皮膚が焦げるため昼間はほとんど屋外にいられず、屋内にいるだけでも暑さで死に、屋外に10分でも出るときは皮膚を守る化学物質を塗る必要があり、木には騒音を出す虫が密集し、街中には人間の血を吸う小さい羽虫がうようよする国って、相当おそろしい気がすっぺ。