未知との遭遇 道ばた子ども編
知らん子どもから、急に、なーなーって話しかけられると、
やっぱりうれしい。
それは、ああ、きっと彼や彼女は、
自分をとりまく世界すべてを信頼してるんだろうなあって思うからだなあ。
彼や彼女のなかでは、知ってる人と知らん人とか、
普通の人となんか近寄っちゃいけない人人、とかそういう垣根がなくて、
フラットに人と接する感じがまぶしいなあと。
その先入観のない、まっさらな感じが、いい。
おもしろいっていうのは、基本的に未知との遭遇なわけで、
毎日毎日おんなじ人と、おんなじような話してたらそらつまらんのだけど、
こう、たまたまその日その場その瞬間に居合わせた人と、
おそらくもう顔合わせることのないような人と、なにか言葉を交わせたら、
その日はちょっと楽しくなる。
てことで、100均の店内で、突然、
「これは水出るやつやで」
「これはな、ここがな振ったらな、ぴかぴか光るんやで」
「で、これな、ここ押すと音出んねん、すごいんやで!」
と、隣のおもちゃコーナーのおもちゃを、
左から1つずつ私に説明してくれた大五郎(仮名)(推定6歳)よ、
おねえちゃんとしゃべってくれてありがとう。
若い男の子としゃべれてうれしかったよ。
おねえちゃん、君がお母さんに手を引かれて売り場を去ったあと、
思わずシャボン玉セット買っちゃったよ。
窓に向かって、ひとりで夜シャボン玉吹くはめになったよ。
大五郎、きっと君はいいセールスマンになるよ。
うめざわ
※このまえは、そらくん(仮)(推定8歳)に駄菓子をご馳走になった。「待っとってお菓子買うてくる!」って1000円を直にカバンにつっこんで、お菓子屋さんに走ってったそらくん。ながーいひものグミ(19円)とか、口のなかがあわあわになるラムネ(3個29円)とか、商店街のクルルいしばしで、いろいろご馳走してくれました。学生3人を化学物質の味のするお菓子でお腹いっぱいにさせてくれてありがとう。…ところで君はどこの子かいな?