短歌も面白いものですよ
生きてたら、
もうやだ!!!!!もうやだ!!!!
って、それだけ、足ばたばたさせながら叫びたい日もあるわけで、
でもまあそうやってわめいてても何も変わらんてのは、
この20年間でいちおうは学んだわけで、
そういうときのうまいやり過ごし方を考えねばならぬなあと、
ばたばたしながら、こっそり考えるわけです。
で、まあ、やれやれと思いながら、時間をつぶす本を選ぶわけですが、
今日は文字が少なくて可愛いものを読もうと思って、俵万智の歌集をぱらぱら。
自分の親と同い年くらいの人をつかまえて可愛いっていうのもあれだけど、20代くらいのときの歌は、ほんと可愛い。
「今日で君と出会ってちょうど500日」男囁くわっと飛びのく(『サラダ記念日』)
たからもの呼ばわりされて何となく違うと思うけれど言えない(『かぜのてのひら』)
わたくしにいかなる隙のありてかく激しき胸に抱かれている(『かぜのてのひら』)
たとえば、こういう、ピュアできょとんとした女の子の姿がみえるものとか、ああいいなあと思う。「与謝野晶子以来の革命的情熱歌人とうたわれた」って『サラダ記念日』の裏表紙に書いてあるけど、与謝野晶子を引き合いに出すのはあまりにも違うんじゃなないかと思うなあ。とくに恋愛の歌は、とても冷めてるというか、自分と男との関係性をべつの視点から見てる感じが、私はとても好きなんだけどな。
そうそう、薄紙。パラフィン紙っていうの、中身がうっすらと見えるけど、ぱっと見綺麗に見える薄紙みたいなもので、自分の恋愛をくるんで人に見せちゃう感じ、それがいいなあと思う。その乾いた手の指でそっとつままないと破けそうな感じが好きだなあ。
しかし俵万智さんがこの本出したの24歳のときだぜ確か…あれ私今年にじゅうよ…
サラダ記念日 (河出文庫―BUNGEI Collection)
- 作者: 俵万智
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1989/10
- メディア: 文庫
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うめざわ
※うめき声しか出なさそうなときは本でも紹介してみようかと思い立ったのだ。