やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

先輩後輩ってわからんね

先輩後輩関係、および敬語について少し考える。

母校の文化祭に行ってきた。中高時代の部活のコンサートがあってだな。毎年のことだけど、私がわかる範囲で現役生の軽く10こ上とかOGたちも集結していて、毎年同窓会状態なわけだ。
で、そんとき自分の学年から上下3つくらいの学年の先輩後輩に会ったけれども、まーーあ、全自動で当時の学年に戻るよね、自分が。一瞬で自分が何もわからない中学生になったり、全知全能の高校2年生になったり。
これねえ、何年ブランクがあっても、全自動のモードチェンジ。すごい。

あのときに築かれた先輩後輩がぜんっぜん変わらないことに驚く。あれは、明らかに先輩後輩で、年上年下だけじゃないわな。


ただの年上・年下と先輩・後輩の違いはなんだっていえば、同じトラックを走っているかどうかってことじゃないかなと思った。

自分が走る予定のトラックを、自分より早く走り始めた人が先輩、自分よりあとが後輩。
フィールドというか、トラックを共有していれば先輩後輩。そうじゃなければ、年上・年下。

中高時代の部活は非常にわかりやすかった。
いいコンサートをつくるというひとつの目標に向かって邁進する。
(というのが一応の建前だ)
みんな、同じ方向へ同じトラックを走っている。
だから、上下関係は絶対だった。それを示すための敬語ももちろん絶対だった。


けどさあ。それどうなんだろうねえ。
先輩後輩ならいいと思うんだけど、全部の人間関係をさ、先輩後輩にしちゃうのはめんどくさくないか?
ただの年上・年下でよくね?と思うことがよくある。

今ねえ、大学にいるとねえ、学生同士の敬語がうっとおしい。
1年先に大学入っただけの同い年に敬語使うのも、奇妙だったし、
たかが1年先に生まれただけで、優秀な後輩に敬語使われるのも、いたたまれない。
みんなタメ口でよくね?

なんか、敬語でいろんなものを失ってる気がするんだよね。
学年違うってそんなに大事なことかしら。
1歳違うだけで「そうだよねえ」「いやまじでそう」って言い合えないのおかしくないか?「そうですよねえ」「いやその通りですよ」ってめんどいぜ。

かつての先輩後輩たちに会ったら、今の大学のいわゆる後輩さんたちに敬語使われてもぞもぞして仕方ないことを思い出したよ。

で、ちょっとうまく説明できないから飛躍するけど、親を含め、タメ口きける年上の知り合いが多いことは、人生が豊かってこととかなり直結する気がするんだよね。


うめざわ
※お会いできたみなさま、覚えててくださったみなさま、ブログ読んでるよって言ってくれたみなさま、とにかく大変うれしかったです。
※しかし、すごい雑なもんしか書けなかったからお詫びに↓
※文化祭パンフレットのアンケートより。
Q7.周りにいる変人
A.「慌ててリップ塗ったらノリでさ…!」と言いながら教室に入っていた先生(by高3)
安定のクオリティ。