やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

行き当たりばったり万歳

わかんない、

どれくらいの人が、自分の思い描いていたような人生を歩んでいるのかわかんないけど、

とりあえず私は、数年前にはまったく想像もし得なかったような道を歩んでいる。

数ヶ月前でも、そんなのありえないと思ってたことが、現実に起きている。

 

1ヶ月先の未来から来た私に、あなたこうなってるよ、って予言されたとしても、

そんなの10000%あり得ないって言い切ってたようなことばっかり起きる。

 

それはそれは非常にびっくりするのだけれども、

とてもおもしろい人生だなあと、しみじみ思う。

自分でもとても驚いているけれども、おもしろいよ。

 

何が言いたいかというと。

 

私はずっと、「夢に日付を!」的な感じでいないといけないと思ってたわけ。

人生において成し遂げたいこと、得たいものは、映像化できるくらいリアルに思い描いて、それを夢じゃなく、きちんと目標にして突き進まないといけないと思ってたわけ。

 

やりたいことは?って聞かれて、一瞬で「2020年東京オリンピック、女子レスリング 55キロ級で金メダル取ることです!」みたいに答えられないといけないと思ってたわけ。そうじゃないと人生落伍者みたいな。「えーとなんかふつーに生きてたらいいです」とか最悪。

なんかね、すごーいアッパー系の考え方に毒されていたというか、それしか知らなかったというか。

 

でまあ、そうやって、大学入ったんだからこんなことしなきゃ!みたいな、思いつくことをまあひたすらやってみたさ。

とりあえず、目につく限り、ぜんぶやったさ。

んで、燃え尽きた。軽くうつになったわけさ。

 

楽しくてやってたんじゃないんだもん。

やらねばならぬっていう焦りだけだったんだもん。

そりゃ疲れるわな。

 

ああ、頭で考えて、これやっといたほうがよさそうって思うことをやるのは、

私にとっては違うんだなと気づいたのが2年くらい前で。

 

でまあ、論理じゃなくて、肌感覚としてやりたいことをやったほうがいいんだなあとうっすら思いながら今年に入ったら、

なーんか知らんが、突如いままで信じてきたものがぜーんぶ崩れ去って、

あれあれあれあれってうろたえているときに、

いろんな人がいろんなところへ連れて行こうとしてくれて。

 

私の頭では、想像もし得ないところへ誘ってくれて、

ちょっと恐いけどとりあえず委ねて着いて行ってみた。

そしたら、想像もできなかったような夢みたいな光景が見えたわけ。

最近そんなんばっかなんだ。

 

なんかなー、

ほんと、自分の脳みそで考えることなんかあてにならんって、

そればっかり実感するわ。

 

絶対に無理絶対に無理死んでも無理絶対無理っていうこともさー、

なんか、ひょいって超えられちゃうときってあるんだわなあ。

 

生きてたらいいことあるよって、そうは私言えないけど、

とりあえず生きてたら面白いこと起こるんだなあというのが、

最近よく思うこと。

 

うめざわ

※夢が形になってくのも面白いと思うけど、想像もし得なかったものがどんどん身に降り掛かってくるのも非常に面白いよ。