やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ほんとうに「そうあるべき」?

あらゆる不満の原因は、

「こうあるべき」に縛られてることなのだよねー。

 

自分で勝手に考えた「こうあるべき」

そんなん、ほんとうは自分にしか通用しないのだけど、

なぜか金科玉条のごとく守ってしまって、

そこから外れるものに対して、すごく腹を立てる。

 

イライラして、それに振り回されてしまうなら、いったん考えるといい。

あなたが他人に、もしくは自分に、あるいは社会に対してイライラすることは、

なぜなのか。

 

まじめに努力すべき、

高いパフォーマンスをあげねばならぬ、

一分でも無駄にしたらいけない、

意味のあることをなさねばならない、

まあいろいろあるだろうが、そういう自分の「こうあるべき」に対して、

目の前の人やもの、もしくは自分があてはまらないから、たぶん不愉快なのよねん。

 

でもだ。

その「こうあるべき」ってほんとにあるべき姿なのかね?といったん立ち止まろう。

あなたが不愉快な思いをしてまで、それって成し遂げねばならぬことなの?と。

 

食べ放題のお店に行ってさあ、

まわりの友だちがしゃべるばっかでさ、ぜんぜん食べない、と。

自分は元取らなきゃもったいない!ってお腹痛くなるまで食べて、

楽しそうにする友だちに対してイライラする、とか、いるなそういう人。

 

その人は、「食べ放題なら、元取れるくらい食べなければならない」っていうのを勝手に思い込んでいるだけだけどさ、ほんとにそうかいな?

 

ほんとはそんなことじゃなくて、楽しむために行ってるんじゃないのん?

 

本末転倒ってまさにこのことだぜ。

たぶん人生は楽しむためにあるのであって、

何かを成し遂げたりするのは、楽しいならしたらいいけど、

つらいならしなくていいんじゃない?って素朴にそう思う。

 

毎日、何か意味あることをなさねばならぬ、ってのも、たぶん幻想で、

意味あることってなんじゃ?と。

もっかい考えたらいいと思うな。

 

たとえば、あなたが部屋でぐうたらして一日過ごして、

一日を無駄にしてしまったと寝る前に頭抱えるならば、

それはほんとうに後悔すべきことなのか?って、一度立ち止まるといいと思うよ、

あなたが楽しかったならそれでいいって考えてもいいんじゃない?

 

という助言を、

一日中こたつに絡め取られて、予定が1ミリも進まず、自分に対して腹を立てている私(そんな生活2週間目)に捧げます。

 

うめざわ

※ほら、毎日寒いじゃない、家から出るのおっくうじゃない、ね。そういうことだ。