やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

選手が見ている景色を見たい

いつも思うのだけど、選手の見ている光景が見たいんだ。物理的な意味で。

我々は真央ちゃんが滑る姿を真央ちゃんだと思ってるけど、彼女がリンクの上で見てるのは真っ白い氷だったり観客席だったりスケート靴だったり指先だったりするのだよねあたりまえだけど。それが見たい。


録画ができるようになってから、変わったものってたくさんあるんだろうなと思った。
今は選手たちはきっと、自分の体の動きを録画してそれを見て調整をしていると思うのだけど、それがなかったときはどんなふうに練習してたんだろう。スポーツでビデオ使われ始めたのはいつかわからないけれど、ざっと調べた限り、家庭用ビデオカメラの普及は、1980年前後から。ものすごく最近の話なんだ。驚いた。
バレエとかならさ、鏡の前で踊ればいい。けどさ、スケートリンクに鏡は置けないよねえ。
それまでの選手たちはコーチからの指示だけが頼りだったのかしら。それならあまりにも心もとない気がするんだけど。
自分では見るのことのできない自分の体の動きが、自分の演技であり、それが世界中の人に見られるってどういうことなんだ。

うーーーんこれはフィギュアスケートだけじゃなくて演劇とかダンスとかもそうなんだろうけども、なんていうかやっぱりすごいわ。自分の体の動きを見せることで、他人を楽しませることができる人。ふしぎ。


うめざわ
スノーボードか何かで選手目線の映像が見られて楽しかった。映像だからかもしらんけど、想像以上にコース全部がただ真っ白だった。