やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

春ですよもう

コーヒー頼んで、アイスとホットございますが、って言われたとき、

ああ春が来たんだなあと思った。

 

冬がどんどん春に覆い尽くされていくこの期間は、やっぱりうれしいなあ。

春から夏は暑さにどんどん文句が増えるし、

夏から秋はなんか切なくなるし、

秋から冬は体がどんどん縮こまるし、

やっぱり冬から春ですよいちばんうれしいの。

冬から春になるときの、むくむくなにかが湧き出てくる感じ。

この開放感、とても心地よいね。

 

いままで誰もいなかった河川敷に人が戻ってくる。

公園のベンチが埋まっている。

ひなたぼっこしてる人もいる。

よいよい。

 

春だ。

 

うめざわ

※春の季語。山笑う、水温む、風光る。さすがに美しい。が、ジャガイモ植う、木の芽和え、目刺、種痘、麻疹もそうだって。さらに、落第、てのも季語なんだと。

ーー親友や昂然として落第す(和田魚里)