色違いの食べ物
食べものの色について考えている。
あなたにとって魚の王様は、と問われて、即答したのは「鮭」だったのだ。
自分でも意外だった。べつに鮭がとくに好きなわけでもないい、最近よく食べるのは味噌漬けの白身魚だし、お寿司で好きなのって聞かれてもたぶんホタテだし、そもそも魚自体を自覚的に食べ始めたのがここ数年で私の魚歴は非常に短いから、魚はよくわからないのだけど。
でも王様っていわれたら、鮭だわ。ぜったい。
だって、きれいな色してるんだもん。
日本人がシャケ弁好きなのって、鮭がうすい紅色だからだと思うのよねー。
だって、白いごはんにピンクのお魚って美しいもの!
鮭が白身だったらここまで人気じゃなかったと思うわけよ。
そしてお米がたとえば赤っぽかったり黒かったりしても、違ったと思うのよ。
エビとかカニが青かったらずいぶん地位は低かったろうねえ。
緑のお米とか、真っ青のスープとか、黄色の鮭とか、赤い納豆とか、色違いの食べ物を想像して楽しんでいる。
うめざわ