やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

子役はかわいくない

 

嫌ないい方をすれば、

子役って、ほんと、かわいくないと思う。

 

彼らに同情する言い方をすれば、

大人の見たい人工的なかわいらしさを、

子どものあなたに演じさせてごめんなさい。

 

なんていうかさ、小さい子を見て、ああかわいいなあって思うのはさ、

客観性のなさだと思うわけだ。

 

眠いから眠い、嫌だから嫌、楽しいから楽しいっていう、

その単純さだと思うわけ。

こうしたらこう見られるっていうメタ的な視点がないから、

ああ素直だなあ無邪気だなあってほほえましくなるのであってだな。

 

こうしたら大人どもはかわいいと思うだろ!おらおら!っていうのは

媚びでしかなくてだな。

うーんそれは子どものかわいさとは違うぞって言いたくなるのだ。

彼らに媚びさせて喜んでいるのも我々だから、

彼らが悪いわけじゃないんだけど。

 

んなさあ、

子どものうちから、自分を客観的に見る視点を徹底的にたたきこまれたら、

自分の感情わかんなくなっちゃうんじゃないかしら、

自分が何をしたいかわかんなくなっちゃうんじゃないかしら、

不安になるなあ。

 

うめざわ

※無邪気をたのしむのは、こっちの度量がいるけどね