美しいサーカス
涙が出た。
人体の美しさにびっくりした。
いやはやほんとうにすごかったんだ。
シルク・ドゥ・ソレイユの「オーヴォ」を見てきたのだ。
初めて見たのだ。サーカスなるもの。
人の体がこんなに美しく動くものだなんて知らなかった。
天井から吊るされたロープで、2人の男女がからみつきながら互いを支えて空中で演技する演目があったのだけど。
見てる途中、死ぬで死ぬで死ぬでそれ死ぬでって何回思ったことやら。
男性が体にロープを巻きつけて、さかさづりの女性を腕一本で支えたりとか、
平気でしてたけど、まじでこれ一瞬でもずれたら女の人頭から落ちるやん死ぬやん首折るやん死ぬやん死ぬやん。
それでもこれ何年もやってるのよねこのふたり。何年やってるんだろうどれだけケガしたんだろうどれだけ練習したんだろうどれだけこわい思いしたんだろうどれだけ相手を信頼してるんだろうて思って、信じられない動きをするふたりを見てたら、
ひざに涙落ちた。びびった。
サーカスってさ、なんか、
ボク、みんなができないことやりまーす!すごいでしょー!みたいなイメージだったんだけど、ぜんぜん違った。
命かけてやってるんだなってのを感じた。
たぶんほんとうに、文字どおり命がけでやってるよあれ。
究極に鍛えられて、究極に研ぎ澄まされた肉体の、
命がけの動きを見せてもらったよ。
人の体って、こんなに美しいんだ。
こんなに軽いんだ。
こんなにしなやかなんだ。
とにかくびっくりした。
美しかった。
うめざわ
※オフィシャルサイトはこちら:シルク・ドゥ・ソレイユ オーヴォ(音が出ます)
演目では、バタフライとオーバロが口あんぐり度マックスでしたね。