炭火で手作りバウムクーヘン
ほんま、言葉と写真に騙されたらあかんで。
ほんまに。
このまえ、バウムクーヘンを焼いたのだ。
生地から手作り。
わざわざ炭、おこして。
友だちと3時間かけて。
できたのがこれ。
その絶賛を浴びて、ネットのこっち側で、ありゃありゃと思ったわけですわ。
確かに、確かに、
炭火でバウムクーヘン焼いた。
生地から手作り、火をおこすところから3時間格闘してできた。おいしかった。
が。
もうちょっと言葉を足すと。
(台風の影響でごっつい強風のなか)
(ホットケーキミックスに卵とかバターとか牛乳とか適当にまぜて)
(炭を焼き)
(そこらへんにあった段ボールの切れ端で腕痛くなるまであおいでがんばって大きくした)
炭火で、
(鉄パイプにアルミホイルまいて、生地たらして焙って)
(でも生地すぐ垂れるから、高速回転させて)
(火が弱いから、随時炭を足しては、段ボールであおぎ)
(あおいだせいで、ふわーっとまきあがる灰が入った)
バウムクーヘンを、
(焼くのだけど)
(均一に生地を塗れないから、ぼっこぼこで禍々しい形になり)
(そのうえ、端のほうはずっと生焼けで)
(それでも強風であおられて寒いからどんどん生地を塗り)
(鉄パイプを高速回転させ)
(あおぎ)
(灰が生地に付着し)
(それでもあおぎ)
焼きました。
(ほんとうは、巨大なものを作る予定だったのだが)
(炭火が弱まってきたからとりあえず4層で断念し)
(その4層もぼっこぼこで、食べるとこ自体はとても小さくて)
(写真だと大きさわからんが、一緒に写ってる包丁、実は果物ナイフ)
(食べるとこより穴のがでかいっつーね)
(でもま、できあがったらやっぱり感動したので)
(まな板のうえに乗せたバウムクーヘン撮影会をし)
(ひとしきり写真を撮りまくり)
(輪切りにしたらさらに写真を撮りまくり)
(その場でよさげに写真を加工し)
(instagram万歳)
(ついに実食となれば食べる友人まで10枚連写撮影し)
(私の分も、って切れば、バウムクーヘンのはずなのに、切るときサクッとした感触で)
(気のせいだと思いつつ口にすれば、どうもカサカサぽそぽそなんだけど)
(見た目にゃわからんけど灰もはいってるし)
(でもま、苦労した3時間というのがすばらしいスパイスになり)
(というか、穴のほうが大きいバウムクーヘン自体じゃなくて)
(これまでの3時間分の苦労を)
おいしく食べました。
みなさんも、とても素敵な(響きがする)バウムクーヘンづくりはいかがでしょうか。
うめざわ
※その後、あまった生地を卵焼きの要領でフライパンにてぐるぐる焼きました。断面図はすばらしくバウムバウムしてたのですが、焼きたてをたべると、ホットケーキ以外の何物でもない。だがしかし。ラップで包んで冷蔵庫で寝かすとあら不思議、翌日には見違えるようにバウムクーヘン化していました。焼き時間10分。圧倒的にうまい。均一に焼けてるし、しっとりまったり、表面つるつる、断面まん丸。なんだかね。なんだかね。