やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ギャップが大事ってことですね

 

なんていうかさ、

幸せの絶対値があるって思わないほうがいいと思うのだよね。

たぶん感じられるのは、差だけだから。

 

こうなったらいいなーは、

いまの自分+50だから良さそうに見えるだけでだな。

たとえば、今自分が50のところにいて、100のところはさぞかし素晴らしいんだろうなあって思って、実際100のところに行ったら、大したことないわけよ。

それはあたりまえで、だって、50のときにもってた+50がなくなっちゃったからね。

+0だから。

そりゃつまらないわなって話だ。

 

50のときに100がいいなあって思ってたのは、

100っていうものが素晴らしいんじゃなくて、

+50について憧れてただけ。

 

幸せの量ってのは、絶対値の大きさじゃなくて、差の大きさのはずなんだよねー。

ということは、人為的に+50を作り出せば幸せなわけでだな。

いったん0になったら、いまの50がすげー嬉しいはずなんだ。

「なくなってからありがたみに気づく」ってのはそういうことで。

 

-50にいたら、0になっただけで、すごーく嬉しいはずなんだ。

だからいまマイナスにいたとしても、それは不幸なことなんかじゃあないはずだって思うわけです。

ぜんぶ、振れ幅の問題。

 

だからですね、わたくし、昨日26日が誕生日だったわけですが、

そういえば今年あの人から音沙汰なかったなーさみしーなーってあなたの顔を思い浮かべてたりするわけですけど、

それはきっとそれは、いったんさみしい思いをさせておいて、ほら忘れるわけないだろうどうしてすねたんだおまえはほんとうにばかだなあ(額を人差し指で突きながら)と、

今後なんらかの形でくださるであろうブツの価値を相対的に高めるための方策だったのであろうと、期待に胸ふくらませて待っているわけでございます。ええさみしがってなんかないです。

 

うめざわ

※お祝いはなんであれ無条件にうれしいものです。