こわい褒め言葉
褒め言葉っておそろしい。無邪気に扱えないなと思っている。
評価する人が丸見えになるから。
その人のどこを評価したかでさ。
「あの人めっちゃ優秀」
「むっちゃおもろい」
「ほんまセンスあんねんなー」
「変態やであいつ」
「いみわからん、まじ最高」
その人が何を大事にして、どんな人になりたいのか。
好き勝手言ってるだけだから、褒める側はそのとき完全に無防備。
だから丸見えダダ漏れ。
かと言って、それを逆手にとると、大変気持ちが悪い。
つまり、自分がどんな人か表現するために、何かを評価する場合。
「これの良さが分かるオレ、すげえ」ってことを言いたいだけの場合ね。
ううう。
こわい。
何がこわいかって言うと、自分がうまく隠してるつもりのものを、周りの人はばっちり見てて、でも素知らぬふりをしてるのか、って思うとこわい。
ずるくて薄っぺらくて虚勢張ってる自分を、みんな見てみぬふりしててくれたのかって思うと、ベッドで手足バタバタしながら枕に向かってわーーって叫ぶしかない。
で、そういう自意識にがんじがらめになって何も言えなくなってる自分を、みんなは見てて「あーあ」とか思ってるんじゃないかと思うとベッドで(以下略)
うめざわ
※最近気づけば益田ミリさんの本ばかり増えてる。ちょっと複雑な気持ちだ