やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

100%つるつるの好き

好きなものを100%好きでいようとするとすっごく苦しい。
好きなもののなかに、嫌な要素があると、見ないふりをしがち。
 
 
仕事しんどいけど、好きなことを仕事にできたから楽しまなきゃいけないとか、
 
猫の世話めんどくさいけど、ずっとずっと飼いたくてやっと飼えたんだから愚痴っちゃいけないとか、
 
楽しくなかったんだけど、無理言って休みとって遊びに出かけたから、つまんなかったって言っちゃいけないとか。
 
 
「自分で選び取った好きなものは、かんぺきに好きでいないといけない」
「かんぺきに好きじゃないなら、探す努力が足りない」みたいに思ってしまうことが多いなあと。
 
 
無理なんだけどね、100%つるつるピカピカの好きって。
 
いくら好きな仕事でも、果てしなく嫌になることだってあるだろうし、
溺愛してるねこちゃんだって蹴り飛ばしたくなるときだってあるだろうし、
だーいすきなあの人にだって、我慢できないくらい腹立つこともあるでしょうよ!
 
 
大好きだし、大っ嫌い。それでいいはずなんだけどなあ。
 
うめざわ