やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

自分じゃなくて、本能を

私は、同居ねこのことを信じきっている。

彼女がしたいようにすることは、 彼女にとって一番いいことだと思っている。

 

ねこと一緒に暮らして10年以上経つけれど、 いろんな飼い主がいるのを見てる。

たとえば、ねこが食べちゃいけないもの。 玉ねぎとかチョコレートとかお酒とか。

 

これを、ぜったいに手の届かない場所に管理する人もいるけれど、

私は食卓に置いておいても平気だ。

だって、彼女たちは、自分に毒になるものを食べるはずがないもの。

ちょっと目を離したすきに魚のおかずとかね、 勝手にくわえて床でもしゅもしゅ食べてることもある。

 

「人間の食事は、塩分が強すぎるからぜったいにねこには食べさせない」っていう人もいるけどさ、

私としては「まあそうだけど、自分で食べてるんだから多少はいいんじゃないかね」だ。

 

したいようにしていれば、間違えることはない。

動物の本能みたいなものを信じている。

そうやって、自分のことを見てあげてもいいんじゃないの、と思ってる。

 

自分のことを信頼できなくても、自分を生かしている本能のようなものを信じてみる。

 

たぶん意外とだいじょうぶ。

 

うめざわ

※生きてます。