やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

文章がイケメン

 

「私」と呼ばれるあいまいでちいさな星雲よりも、言葉の方がほんとすこし安定しているという認識が文学の前提である。

 

 言葉はもちろん生活の腐土から生えたきのこである。論理は青空と同じくきのこを生やしはしない。それは遠くから包囲するものだ。

谷川雁『わたしの物置小屋』より) 

 

うめざわ