やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

行き止まりの言葉たち

100%の表現を使うと、その先進めなくなるよなーと思う。

「私は何もしていない」
「みんなそうだから」
「ぜったいこうだ」

全否定とか全肯定とかは、それしか見えなくさせる魔法のことば。あらゆるものを一色にしてしまう。海は青、葉っぱは緑、太陽は赤!

いやいやちがうじゃないっすか、海の青って言ったって、うすーい透き通った透明でサンゴ礁が見えるところもあれば、ドブがたまったようなところもあるじゃない。ぜんぶがべた塗りの水色なわけはない。

現実を貧しくするための道具として言葉を使うのは、あまりにももったいないなあと思うのです。

 

うめざわ

※レリゴーの訳語は、「ええいままよ」がもっとも近いのではと思っている昨今。