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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

知り合いみーんなmy friend

「友だち」という単語をすぐに使える人に憧れている。

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大学入りたてのころ。慣れない飲み会で遅くなったとき、その場で初めて会った先輩が「親に車で迎えにきてもらうから、乗ってって」と。
彼女は親御さんに連絡するとき、「友だちも一緒にいるんだけどいい?」って。
後輩って言わなかった。

 

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お世話になった年配の男性にお礼の品を贈った。
facebookをみたら、「友だちが送ってくれたこれがおいしかった」と書いてあった。
私は、彼のお子さんよりはるかに年下。

 

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大雪のニューヨークで電車が止まって立ち往生してたとき、
通りすがりのダニエルさんは「my friendが困ってるから」と言って、
ほうぼうへ電話してくれた。出会ったの5分前、なのにmy friend。

 

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大学出てから、先輩・後輩って言いたくないなあと思っている。
大学付近でいまだに生活してると、現役の学生や卒業して間もない人とよく知り合うけど、どうしたって「先輩ですね」ってとこからスタートして、敬語が消えない。なかなか友だちになれない。まどろっこしいなあと思う。

私もう卒業してるし、上下関係とかもう、なくていいじゃない、お互いため口で話そうよ、って言ってみたいものの、それを言える立場なのは年上。

でも、もしそう言ってため口の強制になってしまったら、結局年上・年下の関係は変わってない。逆効果。

私から年下の彼らにため口でしゃべって、彼らから敬語で話しかけられるのは、自分が尊大な感じがするから嫌。だから敬語で話しつづける。むこうから、ため口でしゃべってくれたらいいのになと、他力本願しながら。

でもでも、距離を詰めたくないときは敬語は便利なんだ。ですます口調でしゃべれば、親に対してだってきっぱりした態度になる。いい鎧。

 

うめざわ

※かといって、最初から「ハイ、ニック! ハイ、アキコ!」の世界には馴染めない。