やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

一言でいうと「見せ方大事」

中身とパッケージのことを考えている。

基本的に買い物するときは、パッケージを見るだけなんです。カフェでメニューを見て珈琲を頼み、本はせいぜい立ち読みするだけでレジに持って行き、映画だって本編見るのは映画館が初めてでしょう。

中身がいいから、お金を払ってるわけじゃないんだ。

なにか商品について考える場合、私はこの点死ぬほど重要だと思ってるんだ。
もっかい言う、中身がいいから、お金払ってるわけじゃない。

商品を使い倒してから、「おおこれは素晴らしい、1万円」ってことは、特殊な通販番組をのぞいてめったにないわけですよ。実物を着て確かめられる洋服だって、せまい試着室で2、3分着るだけ。洗濯したらどうなるかもわからないし、日光の下でどう見えるかもわからない。けど、良さそうだから買う。

そう、「良さそう」だからお金出すんです。そこで買ってるのは、期待なんです。中身を吟味してるわけじゃないんだ。

たとえばブログなら、本文を読んでもらうためには、タイトルが人を連れてきてくれないとだめなわけ。いっくら本文に力入れたって、たとえばタイトルが「no title389」とかだったら読んでもらえる可能性はぐぐぐんと減っちゃう。読んでもらえないんだったら、本文をもっと良くしなきゃ!って思いがちだけど、ちょっと待て、と言いたい。

タイトルと本文、予告編と本編、パッケージと中身、広告とメインコンテンツ、外見と内面。
これの前者にあたる部分に力を入れること、これを軽視しちゃだめだなーと思っている。(もちろん、タイトルに100%の力を注いで、中身がすかすかだとそれは詐欺)

 

うめざわ

※リピーターになると、また話は違うのだけど。