やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

真知子巻きの刻印

君の名は、と言えば、「真知子巻き」という単語が条件反射で浮かぶのは、高校のときの家庭科の先生のせい。当時たぶん60手前の先生、「リッパーで立派な人生」って口癖のように言ってた気がするんだけど、どうして真知子巻きの話なんて出てきたんだろか。私が若いころはね、真知子巻きっていうのがね、って話だったのか。でもどうしてストールの巻き方の話がでたんだろうか。誰かがストールでもかぶってたんだろか、え家庭科の時間に? ていうかあの先生リッパー使いすぎだったんじゃないか。ていうかそもそも、リッパーで立派な人生、なにもおもしろくないうえに、縫い目ほどきまくったって立派なことにはならないのそりゃあたりまえなのに、ずっと言ってたあの先生嫌いじゃなかったなあ。たぶんこの先ずっとリッパーと君の名はであの先生思い出すぞ。なんだなんだ。そういえば今日は母校の文化祭。

 

うめざわ
※母校といえば、私はいまだに中高のことを指す。卒業した大学については、ふつうに学校名かせいぜい「うちの大学」だな。