敬遠されるアート・表現兄弟
アートという言葉が嫌いだ。
「私にはよくわかんないけど、アートなんだって」
「これは先鋭的なアート作品なんです」
わかる人にとってはこれは価値のある作品だけど、わからない人にとっては単に意味わからんもん、かつ威張っているものがアートって呼ばれて奥の間に鎮座する。
アートはえらそうなんだ。
「価値のわかる人にだけわかっていただければ結構です。そうでない方はお引き取りくださいませ」ってい高飛車な態度をとってる。
アートの弟分に、表現がいる。
一見おとなしそうなんだけど、とても頑固。
ちょっと静かにしてくれません?って言うと、「表現の自由は守られるべきです、僕は黙りません」と意固地になる。「誰もしていないようなことをするのが僕の価値です。より先鋭的であるべきなんです」
ほんとは、もっと、アートも表現もそこらへんで寝っ転がって笑ってるような人たちだと思うんだけど、なぜか客間に追いやられて、えらい方はささどうぞご自由に…(ふすまぴしゃり)な感じがする。
うめざわ
※兄貴分はデザインだわこれまた厄介