ふつう・ふつうじゃない
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うまさっていうのは、違和感のなさなんだと思うのです。
違和感のないものを作れるのが、高い技術の証拠だと。
でも、違和感がないからこそ、それが技術が必要なものだとわからない。
逆に、下手なものはすぐわかるので、けなすのはとても簡単。
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自分の身体は、不具合がおきるて初めて意識されるわけです。
お腹がいたいときにだけ、内臓のこと意識するわけで、
ふだんは自分のお腹のなかになにかあるなんて考えないわけです。
健康な状態っていうのは、何も意識しない状態なので、
具合が悪くなったときに初めて健康の大切さがわかるというのは、
ごくごくあたりまえの仕方のない現象なのだと思います。
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マイノリティの対義語は、マジョリティではなくて、ふつうの人。
無色のふつうの人たちのなかに、色がついてる特別な人たちがいる。
赤組か白組か、っていう色の対立ではないはずです。
さいきん、しゃべったり考えたりすると、だいたいこのあたりに帰ってくる。
ぜんぶおんなじことを言ってると思うのだけど、うまくいえない。
うめざわ
※うっすらとしたネタ元は、上から順番に、画家・山口晃さん、鷲田先生、岸政彦さん。
技術とは、なぜ、磨かれなければならないか。- ほぼ日刊イトイ新聞
朝日出版社第二編集部ブログ: 岸政彦「断片的なものの社会学」
※鷲田先生って書いたけど、へんだな。わしださん、だ。