やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

初めては1回だー

舞台とか展覧会とかコンサートとかいくときに、予習しなきゃって焦る。事前に知識をいれておいたほうが楽しめる。むしろ、そうじゃないと楽しめない。劇場について開演までスマホであらすじとか慌てて調べてきたけど、それ、いる?って思いつつある。

だってさ、まったくの前提知識なしで見られる機会って、初めてのその1回だけなんだよ。1回見ちゃったら、まっさらな状態には戻れないわけ。
だったら、せっかくのまっさらな状態を付け焼刃の知識でうめちゃうの、もったいなくない? とそう思い始めました。文字知識を入れるのは見たあとでも十分だ、きっと。

 

と、このまえ、なぜだかプロバスケの試合を見に行って思ったのです。
バスケは背の高い人だけが大活躍で、1ゴール1点で、遠くからボール投げてすぽんすぽん点が入るスマートなスポーツだと思ってたんだけど、ずいぶんと違った。

小柄な(っつってもあとから調べたら180cm弱なんだけど)選手がめっちゃ機敏に走りまくって、見たことないくらい大きな外国人選手たちはゴール下でどつきあいする感じで、1ゴールは2点で、かなり接触が多くてファウルも多くて、ボール持ったらその瞬間にゴールの上にある電光掲示板の数字が24からカウントダウンされて、攻守交代のたびにBGMが変わって応援も変わってめっちゃ慌ただしくて、ていうか試合中断するたんびにチアリーダーのお姉さんが笑顔で登場しては踊りながら去って行って、あ、そうそう、ボール持ったらみんながシュートするわけじゃなくてシュートする選手にボールまわしてるっぽくて、でもやっぱり俊敏な司令塔っぽい選手がたいへんかっこよくて、うん、試合するチーム名しか知らずに行ったけどとても楽しかったです。

 

うめざわ
※おーさかエヴェッサ! たんたんたたたん! 応援も覚えたよ!