カニ食べいこおーはにっかんでいこおー
ずっと言ってるんだが、「おいしいもん食べにいきましょう」っていう誘い文句が私は一番だと思ってる。
その言葉をぺろっと裏返してみたら、「あなたの話が聞きたいんです」「あなたの顔が見たいんです」「あなたといっしょにいたいんです」っていうはずかしいくらい丸裸の本音がうずくまってるわけですよ。付き合いの長いあの人だって、片思いのあの人だって、最近連絡してないあの人にだって、伝えたいのは「会いたいんです」の一言だけのはずだけど。
でも、カーテンの裏にいる本音ちゃんをそのまま出すんじゃなくて、あくまで「ごはんご一緒しましょ」「お茶しましょ」って言っておく。
そうすれば、自分も相手も言い訳ができるじゃない。
わたしは、この人とごはんを食べに来たのであって、おしゃべりに来たわけじゃないから、話はずまなくて大丈夫。
この人、このカフェに来てみたいって言ってただけだ。べ、べつにじぶんに会いにきたわけじゃない、緊張するな、とか。
「お話しましょう」って言われると、身構える。
私なにを用意してったらいいんだっけって、不安になるでしょう。でも、「飲みにいきましょう」「お茶してこ」「いい店が」って声かけてもらえたら、ふわふわと楽しく「わーいくー!」って言えるもの。
うめざわ
※ずっと聞いてたラジオがあってさ。TBSラジオ「ジェーン・スー相談は踊る」 これね。これで、いい質問と回答があったんですよ。
相談2「高校三年生の娘がいます。娘が私と食べに行きたいのは、焼肉、しゃぶしゃぶ、寿司など高価なものばかり。小学校の頃のようにミスドやマック、バーミヤンで済まないかなと思う今日この頃です」
スーさんのお答えが見事で。高3の娘と食事にいけるお父さんなんてなかなかいませんよ、と。それはすごいことなんですよと。で、娘さんだってお父さんとふたりで出かけるのが気恥ずかしいわけです。でも「えー、お父さんとごはん!?」って友だち、もしくは自分自身につっこまれたときに「いや親父に高いもんねだってるだけだし」って照れ隠ししたいんですよ、そう言わせてあげましょうよお父さん。そーーーだよねーーーって頭ぶんぶんふった。