ポッキー、食べよ
自分はだめだと思うのはまあ仕方ないから、せめて、せめてさ、自分のことを評価してくれる人を馬鹿にしないであげて。
馬鹿にしたくなるのはわかるよ。あの人ずるいし、小さいし、単純だし。
あなたのすごさの100分の1もわからずに、「すごいすごい」って言ってるのかもしれないけど、たぶん単純だから本心で褒めてるんだからさ、まあそれはありがと、ってポッキー1本もらったな、くらいに思っておこう。ポッキーはおいしい。
じゃないと、褒められるたびに卑屈になっちゃうでしょう。なんであの人がポッキー渡してくんの、きっと私を馬鹿にしてんだ、私のなにがわかるの、って、ポッキーもろとも粉々にしたくなる気持ちもわからんではない。
自分の尊敬する人が、自分のすべてをわかってくれて、そのまま最高だねって言ってくれて、ゴディバのチョコレートアソート1まんえんぶんくれるのがいちばん良さそうなのかもしれないけど、たぶんこれから先それはまずない。そして、夢みるだけじゃおいしくない。
いまポッキーが手元にあるなら、それ食べよう。
うめざわ
※このまえおそらく数年ぶりに食べたトッポがそれはそれはおいしくて、手づくりの、とか、オーガニックな、とか、熟練の技の、とかえらそうな枕詞を華麗にふっ飛ばしていった。工業製品大量生産砂糖油脂添加物上等。