えらくないお弁当
誰かと居酒屋行ったときに、メニュー見ながら「たこわさ…?」とかおずおずと唱えると、「いいねー」がこだましてくるけれど、あれと似たようなことは他にもあって、「お弁当作ってます」って言えば、ひゃくぱー「えらーい!」が返ってきます。こだまでしょうか、いいえあいづち。
自炊は無条件に褒められる。それはきっと、健康のことを考えているとか経済的にしっかりしているとか忙しいのに楽をしていないとか、そういう妙な理由から「いいこと」にされてるんだろうけど、お弁当作る理由はそれだけのはずがないよねー。
私はお昼にお弁当食べることが多いけれど、それはそっちのが楽だからでだな。こう、昼休みになって、さあお腹すいたで、何食べよって考えるのが嫌なんですわ。なんか買う?店で食べる?どこで?何を? あのお店行ってみたいけどやってなかったらどうしよう、あそこ安いけど出てくるの遅いしなあとか、混んでたらやだなーとかいろいろ考えることがあって苦痛なのだ。
だからそこから逃れるために、いつも変わらずお弁当。中身も変わりばえしない。冷凍ご飯をチンして白ごまふったやつと、冷蔵庫にあるおかずを適当に詰めたもの。(今日は手羽元煮たのと、ブロッコリーと卵をマヨネーズであえたのと、しいたけとノリをオイスターソースで炒めたの)
節約したいから!とか、手作りしたいから!とかそういう積極的な理由じゃなくて、買うのも外食も面倒だから、っていう消極的選択の果てのお弁当もある。そして手羽元煮たの、うまい。
うめざわ
※あと、かばんのなかに一食分入ってるっていうのもなんかうれしい。だって、パンとかおにぎりじゃなくて、おかず付きのちゃんとした食事を持ち運んでるってロマンある。