やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

祈りってなんだ

祈るって、意味わかんないなーと思ってて。だって、なんも変わんないじゃん?「我らの日用の糧を、今日も与え給え(©️主の祈り)」って唱えたところで、カネもメシもふってこねーよ。

と思いつつ、中高6年間、学校で毎日主イエスキリストに祈りを捧げてたんだが、さいきんLadyGagaをひたすら聞いていてふっとわかったことがある。祈るっていうのは、いったん自分の問題ではなくす、ということなのかもしれぬ。

祈りって、基本的には「私だけではできないので、助けてください」じゃないですか。今の私の問題を、神様でも主でもイエスキリストでも阿弥陀仏でも八百万の神でもご先祖様でも、なんでもだれでもいいんだけど、いったん棚上げする。そうすることはつまり、オレにはできねえって諦めることなんだわ。きっとそれは、オレがオレの全部を決められる!っていう全知全能感をぽいすることだ。

全知全能感があると、うまくいってるときは楽しい。けど、だめになってきたときとってもつらい。だって、「いま状況がよくないのは、オレに力がないからだもっともっと頑張らねばギギギギギ」って歯を食いしばることになる。
祈るのはその逆。「私もう無理」って自分に見切りをつけることじゃないかな。「だからサムシンググレートよ、よろしく!」って。そうすると、幸か不幸か力が抜けて、楽になる、んじゃないかなあ。ガガ様聞いてるとどうしても「悪人正機」という四文字が頭を駆け巡る。

 

うめざわ

※ガガ様、宣教師。