やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

焦りはムチで、意味はない

さいきんわかったのは焦りっていうのは、ムチだってことだ。
ここままじゃだめだ!だめだ!って自分が自分にムチうってる。(ムチって書くけど、見たことないからイメージするのは革のベルト。いいいいいいめっちゃ痛いなあ)

痛くって痛くってたいへんなんだけど、でもムチはどうしたらいいのか教えてはくれないから、ただ傷ついてうろたえるという。ふむ。非生産的。

めっちゃムチ打ってる人は、とんでもない勢いで走っていったりする。それで大きな成果をあげることもある。けど、爆走してても目的地があるわけじゃない。だから、疲れ果ててようやく落ち着いてまわりを見たとき、ココハドコワタシハダレ状態になる。今いる場所も行くべき場所もわからないことに気づいて、さらに焦って走り出す。そしてまた疲れ果てて以下ループ。

痛くて走りまわるのは、ただのドツボなのでそれを回避したいなら選択肢は2つ。ムチ打つのをやめるか、走るのをやめるか。ほんとうは、「このままじゃ!バシン!おまえは!バシン!だめなんじゃ!」っていう声を鎮めるのが一番なんでしょう。焦らないようにしましょうね、っていうアドバイス。けどまあ、それができないから困ってるわけなので、やりやすいのは走らないことか。これはつまりムチにバシンバシンされながらじっとしてるってことだ。何かのプレイなのか。でもこれしか取りうる手段ないよな。セルフSMプレイに飽きるまで、S側を放置すればいいのかなあ。

 

うめざわ
※ムチのイメージは、ドラえもんの何かの映画でしずかちゃんが打たれそうになってる場面なんだよねー。なんか砂漠っぽい場所で、悪そうなやつに「このムチはなあ、1回で皮膚が裂け、10回で血が吹き出すんだへっへっへ」みたいに脅されてるとこ。なんの映画だっけ。