エデンの園問題
エデンの園問題、というのがあってね。
私が勝手に呼んでるだけなんだけどね。
ひとことで言うと、
「私は馬鹿になりたかった。
だって馬鹿のほうが幸せだから」
っていうよくある嘆きのことよ。
馬鹿ではない自分に気づいてしまった時点から、
ぜったいに「馬鹿」側に行けないのはわかっているのに、
川のむこうの楽園に憧れる。
アダムとイブが食べた知恵の実、
あれは「自意識」なのではないか。
中村うさぎさんがたしか言ってたんだ。
自分以外のものが自分を見ている、
と思った瞬間、
自分だけで満ち足りていた夢の楽園からは
追放されるんだ。
で、その楽園は一度出たら戻れないのだよ。
「気づく」っていうのは、取り消すことができないから。
「知らない」から「知る」への移行はできるけど、
逆は不可能なんだ。
もう一度こどもへは戻れないのです。
憧れてもいいけれど、
それはタイムマシンを望むのと同じく無意味。
うめざわ
※馬鹿に憧れるっていうのは、本当はそれを蔑んでいるくせに、体裁上持ち上げているから腹が立つ。ひねくれてる。私もよくやるけど!
※出典これかな。ほかにもあった気がするけど。
気付いたら追放されるんだよなあ - やどかり(2013-12-29)