やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

のーろいーのーろいー♪やあーっぱーりーのーろいー♪

呪いについて考えている。「親の恩を忘れた人間が、まともに働けるのでしょうか」という文面を見た。これは応えようがないなあ。
ええ忘れました、といえば、「ひとでなし」
いいえ、いつも朝に夕に感謝しております、といえば、「どうしてそれを表明しないんだ」
結局なじりたいだけなんだよなあ。満足させる返答は、「すべてあっしが悪うございます。へえ。申し訳ありませんでした旦那。これからは改心いたしますので、どうか、どうかこの哀れなあっしをお見捨てくださいますな」とかかな。

返事を封じる問いかけはすべて呪いだ。冒頭の言葉が積んでいるメッセージは、「オレを満足させないオマエはクズだ」っていう罵倒だけ。本当は一人称だけで済むのに、社会的な道徳をくっつけて、相手のせいに仕立ててくるから面倒なんだな。

あー、呪い呪い。めんどくせえ。呪いといえば内田樹。「内田 呪い」でヒットしたエントリを読む。呪いの解除には祝福しかないんだっけ。ああどうしましょうかね。つうか「親の恩を覚えている(ように見える)」状態ってどんななのかね。知りたい。


うめざわ

※もうね、自分で自分を満足させて生きるしか方法はないよ。他人を使って自分を満たそうとするともうヒャクパーうまくいかない。ヒャクパー。そんなことを読んで思った。

自立と予祝について (内田樹の研究室)

被害者の呪い (内田樹の研究室)