「ケの美」の誕生
東京でやってた展覧会の話をしよう。「ケの美」展。もう終わっちゃったみたいんだんだが。
ネーミングを見た瞬間から行かねばと思うじゃないこれ。ケの美ですよ。美といえば、ハレのものなわけです。今も昔も。でも、日常の美だって尊いぜということを主張する人はいまもむかしもいるわけで。昔でいえば「用の美」で、最近の「ていねいなくらし」「無印良品」「松浦弥太郎」このあたりが追い求めてるのもの。だけど、それを「ケの美」と言葉にしてもらったことで、私のなかでは一気に明確になりました。だって「用の美」ってちとむずかしいんですもの。範囲が限定されるし。それに対して、新しい「ケの美」なら生活全体をカバーできるし、ハレとの対立で何を指すのかもわかりやすいし、革新的な言葉だと思うのです。
うめざわ
※難点をひとつ挙げるとするならば、「オビ=ワン・ケノービ」さんが脳裏にかすめることですね。ぶぉんぶぉん(ライトセーバー音)