やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

今日はおやすみ

あったかくて乾いた冬の日、好きだなー。

 

うめざわ

※木内昇著茗荷谷の猫 (文春文庫)を読んでぼうっとして何も言えない。ふつうの人の確かな暮らし。ささやかな喜び、ひそやかな企み、かすかな怒り、そういうものをつぶさに見せられると胸がつまる。この本は1章ごとに語り手が代わる連作小説なのだけど、ふつうのとちょっと違って、時代がどんどん変わっていくの。明治初期から戦後すぐまで移り変わる。同じあの地で、時を違えて生きている人たちがいる。しかも変わらず、やむにやまれぬなにかに巻き込まれながらも淡々と。