やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

毒親は自己申告

主観でいいんだよーもー。自分があの人たちは毒親だと思ったら、それでいいの。
「こんなので親を悪くいうのは申し訳ない」
「もっとひどい親いるし、私のはぜんぜん毒親じゃない」
「あなたの親、べつにふつうじゃない?」
とかそういう自分の声、他人の声が聞こえても、「自分の親は毒親だ」「私はACだ」とか言いたくなったら言えばいい。あなたがそう思ったら、それは正しい。これは主観の問題だから。
自分の苦しみを、親のせいにするの。それがどれだけつらいことか、親の顔見て生きてきた子はよくわかってるけど、それでも勇気を振り絞って親のせいにするの。いったんでいいから。「私の苦しみは親のせいだ」ってそれでいい。毒親とかACとかは、自分が決めることなの。誰かに決められるものじゃない。
私が苦しいと思ったら、それは苦しいの。「そんなの『苦しい』に入らない!」とかって親に言われ続けて、自分の感覚を信用しなくなっている子にとっては、「自分が毒親だと思うから、あの人たちは毒親だ」って思うことは革命的なことなの。自分の感覚を信じて、そのために自分の親を悪く言うのだから。
だからもし、「親が好きになれない」「毒親かもしれない」とかって言われたら、どうか、「それ普通じゃね?」ってその人の感覚を否定するのではなくて、「そう思うのね」と受け止めてほしい。一緒に親の悪口を言えって言ってるわけじゃなくて、その人の感覚を否定しないでほしい。

長くなった。ラジオの相談コーナーで「親がしんどい」と打ち明ける人に対して「この人の親御さんはべつに毒親ってほどじゃないと思うけど」というコメントがあって、ぶわああと思いが湧いてきたのでした。

 

うめざわ

※苦しいもつらいも、自己申告でいいんだー。「もっとつらい人が世の中に」とか考えずに、私が苦しいなら私は苦しいでいい。

私たち、毒親育ちー母からの贈り物は、腐った食べ物。|それでも親子でいなきゃいけないの?|田房永子|cakes(ケイクス)

いやこれほんとにあるんだよな。私じゃないけど、髪の毛に火をつけられたとか、死んだネコが冷凍されて送られてきたとか、なんかとんでもないのがあるんだわ。