やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

落語はどこに

「誰もいない森で、木が倒れたとき音はするのか」的な問答を思い出す。観客がいないとき、そこに落語の世界はあらわれるのだろうかって。映画は、誰も見る人がいなくても映画としてそこにあるはずで、絵画もそうで、音楽もぎりぎりそう。でも落語はさあ無理だよねえ。聞き手がいなかったら、どこにも立ち現れないよねえ。

 

うめざわ

※そしてなあ、このまえ聞いたのはゴリゴリの上方落語 なんだけども、べたべたの大阪弁がきもちよい。テレビ的な、よしもと芸人的な大阪弁とはぜんぜん違う。なんだろう、単純に落語家が話す言葉のほうが古いからなのでしょうか。なんだろう、懐かしささえ感じる。