やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

あだなは君のものじゃない

春が近づいたので、初対面の人との付き合い方について考える。これはもう声を大にしていいたいのだけれど、自分の呼び方を自分で指定しないでくれ。そして相手が敬語を使うかどうかは相手に委ねてくれ。
「ちょめちょめって呼んで〜」「タメ口でいいよ」これは暴力。言われたら私は速攻逃げる。相手の呼び方をどうするか、そして敬語をどうするか、これは自分の相手との距離を示す手段でしょう。ナントカさんは、社会的な距離をおいてることの表明だし、ナントカちゃんになればちょっとプライベートなところに入ってきたなってわかるし、ナンぴっぴ★みたいになればずいぶん打ち解けたなあってそれを示すわけじゃない。
自分と誰かのあいだの距離は、自分だけで決める問題じゃない。私が30cmの近さにいたいなあと思っても、相手が逃げていったらそれまでだ。けど、相手に自分の呼び名(とくにくだけたあだ名)を指定し、敬語を封じるのは、自分の半径30cmに相手をしばりつける行為だと思うんだ。
私はあなたから2m離れたところにいます、と伝え立ちときには敬語をきちんとつかうし、でもそろそろ1m圏内に入りたいなあと思ったらちょっとデスマスを外すし。そういう心のパーソナルスペースとでもいうべき距離感を勝手に決めてくる人には私はとても警戒する。うん。フレンドリーであることと、パーソナルスペースへ侵入することは違うよ。

うめざわ
※飼ってるねこ、正式には「さん付け」なんだけど、だんだん○○吉、○○助、○○太郎になってきた。そうだよ、あのかわいさは「さん」で距離をとれるほど冷静にいられないぜ…女の子なんだけどね…