気持ち悪さは見つめりゃ消える
嫌いなもんについて考えてると、あたまがよく動く。好きなもんについて、どうしてそれが素晴らしいのかを考察して発表するほうが、みんなハッピーだと思うんだけど、なかなかできない。嫌いなもんのほうがはかどる。たぶんこれは、違和感の働きなんだと思う。
ざっくり言うと、好きなもんは気持ちのいいもんで、嫌いなもんは気持ちのわるいもん。するっと受け取って、あーいい気分ってなると、それに浸ってたらいい。だけど、なんじゃこりゃってもんに出会ったときは、その気持悪さをどうにかして減らすためにもがく。気持ち悪さを半減させるためには、そいつから「不気味さ」を取り除けばよいのです。その不気味さは、ぐちゃぐちゃさとか意味不明さ。それの生まれる仕組みを把握できれば、すいぶん減るのです。ほら、深夜、原因不明のジーーーっていう不穏な鳴りだしたら気になって眠れないけど、ああ冷蔵庫が鳴ってるだけねって原因が理解できればうるさくてもまあ寝られるじゃない。気持ち悪さは見つめると消えるわけです。
だもんだから、気持ちの悪いものはその原理がわかるまで分析したいのだ。とするとやっぱり、嫌いなもんについて考えるといちばんはかどる。
うめざわ
※ハッピーじゃないものを垂れ流して人目にさらすのはどうなのっていう倫理的な問いは相変わらず解決してないんだけどさ。
※あ、フレッシュいちごに、いちごのジャムっていう「同種あえ」にトライ。なんか笑った。貴族のたべもんだコレ。(同種あえ、内田悟さんが提唱してる野菜の食べ方)